フリーランスエージェントを
- 使わない方がいい人はどんな人か?
- 使わない方がいい理由とは?
- 使った方がいい人はどんな人か?
こんな疑問を深掘りして解消するための記事を用意しました。
日頃からフリーランスエージェントを使い慣れている人は、『フリーランスエージェントを使わずに仕事を探すって、ちょっと大変そう…』と思う人もいるかもしれません。でも、実はエージェントを使わないほうがいい人もいるんです。なぜかというと、エージェントを使わないからこそ、彼らにとってさらなる成功へのカギになる場合があるからです。
前半は『フリーランスエージェントを使わない方がいい人はどんな人か』を解説。後半は『フリーランスエージェントを使わない方がいい理由』を解説します。最後に『エージェントを使わない場合の仕事の獲得方法』もご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
フリーランスエージェントを使わない方がいい人とは?
自分で契約条件や報酬金額などを交渉できる人
自分で契約条件や報酬金額などを交渉できる人は、エージェントを使わない方が、先ほど述べたさまざまなメリットが受けられます。
ですが、自分の希望を上手に交渉できない人にとっては、自分の代わりに要望をクライアントに伝えて交渉もしてくれるエージェントは救世主です。
例えば、自分の要望をうまく伝えられない、相手の意見にすぐに納得してしまうなど、やはり、自分の要望を通すには交渉スキルもその業界の知識も必要です。
そういうことにおいて、エージェントはたくさんのフリーランスとエンドクライアントとの間に入っているのでその道の『プロ』です。
エージェントが得意とする契約条件や報酬などの交渉なども自分でできる人は、エージェントを使わないことでメリットが大きくなるでしょう。
営業も得意で自分で仕事が取れる人
フリーランスエージェントを使う最大の魅力は、営業力をエージェントで補うところです。
営業も自分でできて、仕事も取れる人はエージェントを使う必要はあまりないでしょう。
営業代行分をマージンとして支払っているというなら、マージン代も納得のいくものとなりますが、自分で仕事を取ることができるならマージンを支払ってまでエージェントを使うメリットは小さくなります。
自分のペースで仕事をしたい人
エージェントを通した案件は、仕事をする時間もクライアントの営業時間に合わせた時間に指定されていることが多いです。また、締め切りなどがある場合は先方の締め切りに左右されるなど、実態としては社員と変わらない働き方になることが多々あります。
フリーランスの業務委託とはいえ、実態としては社員と同じような働き方となることが、今、問題視されています。
私自身もエージェント経由で仕事をしていた中で、休むときはクライアントに『○日はお休みをいただきたい』『遅刻します』『一時間ほど中抜けします』など、都度許可を取らなくてはいけなくて、ほぼ会社社員だな〜と感じたこともありました。
とはいえ、フルリモート、フルフレックスで、仕事の締切も双方のスケジュール調整の上、進めてくれる案件もあるので全てがダメとは限りません。
自分のペースで働きたいという人は、エージェント経由で案件を獲得するなら、条件を細かく選別した方が良いでしょう。
地方や海外在住で、フルリモートで働きたい人
好きな時に、好きな場所で仕事がしたい!という人は、エージェントを使わないで自分で案件を獲得した方が良いでしょう。
なぜなら、エージェント経由での案件は、フルリモートといっていても『最初の1ヶ月は出社が必要』『週に○回は出社』『ミーティングは対面で』など、事実上、会社に出向くことが必要になることもあるからです。
また、 勤務時間も決まっていることが多く、勤務場所さえも『自宅で作業する旨の誓約書』を書くこともあります。
案件自体も首都圏が多いため、なかなか地方や海外からの参画だと難しくなるでしょう。さらに、フルリモート案件はとても人気があるため、競争率も激しいです。
自粛などでリモートワークが推奨されていた時期よりも、現在はフルリモート案件自体が減ってきています。
働き方を重視するのであれば、エージェント経由でのフルリモート・フルフレックスの案件獲得は人気の狭き門となります。
フリーランスとしての経験や実績が増えてきた人
フリーランスとしての経験や実績が増えてきた人はエージェントを使わない手段を取り入れてみてもいいかもしれません。
もし、エージェント経由で仕事を獲得していたとしたら、あなたにはその業界での実務経験やスキルがあるからでしょう。
実務経験のない人はフリーランスエージェントでは、そもそも案件獲得が難しいからです。
続ければ続けるほどエージェントにマージンを搾取されます。フリーランスの業務委託は会社員と違い、毎年自動的に昇給するわけではありません。もし、長く続けるようなら価格交渉をエージェントに依頼して報酬金額を上げるなどの検討をしてもいいでしょう。
ですが、その道のキャリアもスキルも持つあなたが、フリーランスとしても経験を積み上げたのなら、営業スキルも身につけることで、自分にスキルも人脈もつきます。
そして、直接取引することで無駄なマージンが取られないので収入も増え事業が拡大していきます。
自分で案件を獲得し仕事のオーナーとなれば、働き方としても、指定された時間に、指定された場所で仕事をするような、そんな縛りからも少しですが解放されるはずです。
エージェントとのコミュニケーションが面倒な人
契約だけでなく、ことあるごとにエージェントの担当者とのコミュニケーションは必要になります。
良くも悪くも、参画中も『最近の状況はいかがですか?』と面談があったりもします。
登録しただけのエージェントからも『最近の状況を聞きたい』とか『担当が変更になった』などとミーティングを持ちかけられることもあります。
とはいえ、そういった煩わしいことがないエージェントもあります。
直案件であればクライアントのみとのコミュニケーションになるので、クライアントとのコミュニケーションが負担でない人はエージェントを使わないでも良いかと思います。
隙間時間を利用して仕事をしたい人
エージェント経由の案件は、月単位でのフルタイムや、週○時間という縛りがあるため、隙間時間でできる仕事ではありません。
もし、隙間時間を活用して働きたいのであれば、単価は低くなりますが、クラウドソーシングなどの案件単位で仕事を獲得した方がいいでしょう。
フリーランスエージェントを使わない方がいい理由
まずは、フリーランスエージェントを使わない方がいい理由を一つずつ解説していきます。
なぜなら、ここをきちんと理解していないと、本来、フリーランスエージェントを使った方がいい人まで『フリーランスエージェントは使わない!』と判断してしまうのはもったいないからです。
フリーランスエージェントを使わない方がいい理由をしっかり理解して、フリーランスとしてのスキルを最大限に活かしていきましょう。
利益が増える
エージェントを使わないと、全てが自分の利益になる
フリーランスエージェントを使うことで、マージン(仲介手数料)が取られます。
二次請け、三次請けなど、間に関わる人が増えれば増えるほどマージン率は大きくなり、フリーランス本人に入ってくる報酬は減ります。
そうすることで、問題も発生します。
どういうことかというと、フリーランス本人は自分の手元に入る金額相応の仕事をしているつもりでも、エンドクライアント(企業)は、フリーランスには見えていない費用、つまり、エージェントに支払うマージンも含めて支払っています。
ですので、フリーランス本人がエージェントから受け取る報酬金額と、クライアントが実際にエージェントに支払っている金額差によるすれ違いが発生します。
クライアントの『こんなに支払っているのに!』という気持ちもわかります。それを回避するためにも、エージェントを活用するなら、二次請け、三次請けなどは極力避けた方がいいでしょう。
とはいえ、エージェントを使わずに自分で仕事を獲得できるなら、エージェントがとっているマージンがなくなるので、全て自分の利益になります。
クライアントとの距離が近くなる
クライアントの要望が汲み取りやすくなる
エージェントを使わない場合は、クライアントとの距離が近くなり、要望を汲み取りやすくなります。
エージェントを使う場合は、クライアントの要望や契約内容などは、エージェントがエンドクライアントと話し合います。二次請け、三次請けなど間に入る人が多ければ多いほど、長い伝言ゲームになり、相違も発生しやすくなります。
しかし、エージェントを使わなければ、クライアントとフリーランスが当人同士で直接することになります。
間に誰も通さず、直接、クライアントとフリーランスがやりとりすることで、しっかりと相手の要望を理解して進めることができます。
クライアントとより良い関係を築き上げるためにも、真の要望を聞き出すためにも、本音を話してもらいやすい雰囲気作りとヒアリング力を養ってビジネスを拡大していきましょう。
エージェントとのやりとりの手間がなくなる
初めからエージェントを使わないのであれば、エージェントへの登録や面談などの必要がなくなるのはもちろんですが、実際に、エージェントに登録し、仕事を始めると意外に細かい事務的なやりとりが多いものです。
契約更新が1ヶ月単位なら、月に5回程度、契約に関するやりとりをします。
例えば、次回の契約更新の意向調査、延長内容や条件の希望の連絡、クラウド上での契約書のサイン記入のやり取り、作業報告書の送付、請求書の送付…
実際の作業自体は簡単なのでそんなに時間もかかりません。ちょっとしたことですが、こういった手間がなくなります。
外注ができるようになればさらに収入アップ!
エージェントを使っていない場合は、自分が受注者になるので、自分以外のフリーランスに業務委託することで外注することができます。
ですが、エージェントを使用した場合は、エージェントとあなたとの契約なので、その仕事を外注に出すことができません。
エージェントを使わず、あなたが元請けになるのであれば、あなたがやりきれない仕事は外注に出すことができます。自分が獲得した案件を外注することで、仕事を断ることなく、自分も無理することなく、事業を拡大して収入もアップしていけます。
場合によっては、あなたは作業者ではなく仕事をとってくることをメインにするなど、エージェント的な役割をすることもできるようになります。
フリーランスエージェントを使った方がいい人
エージェントを使った方がいい人は下記のような人です。
- 継続的に安定して収入を得たい人
- 駆け出しフリーランスで実績の少ない人
- 営業や交渉が苦手な人
- 万が一のトラブルなど相談できる人が欲しい人
フリーランスエージェントを使わない場合の仕事獲得方法
WantedlyなどのビジネスキャリアSNS
Wantedlyなどの企業と仕事を探す人をつなげるビジネスキャリアSNSを使うのもおすすめです。フリーランスエージェントに比べると単価は低いですが、初心者や未経験者でもOKな案件も多く、スキルアップをしたい場合もおすすめです。
オンラインで気軽に企業の担当者と面談ができたり、集団の説明会だったり、カジュアルな感じで企業とつながることができます。いかにも『面接』という感じではないので、自分のチャンスを広げることができます。
話を聞くだけとか、とても気軽にコミュニケーションが取れます。
私も自分が関わったことのないジャンルの仕事で『ちょっと興味があるな〜』と思った企業と面談をしてみたら、いつの間にか、コンスタントに案件をくれる大切なお取引先になりました。
案件を出している企業は若い企業が多い印象ですが、だからと言って年齢制限があるわけでもありませんし、ビジネスキャリアSNSを使うのはおすすめです。
Indeedで探す
Indeedは求人サイトのイメージですが、業務委託案件も豊富にあります。
月額報酬ではなく、案件単位の報酬の仕事もあります。仕事の仕方、案件単価も自分で納得したものを選んで応募してみるのもいいかと思います。
ただし、求人サイトには変わりないので、社員の補充までの一時的な単発業務委託案件も多い印象で、短期的なお付き合いとなる可能性もあります。
私も実際に月額報酬や時給ではない案件単位の仕事をいくつかIndeedで獲得しましたが、同時に社員も募集していた企業でした。そのため、その社員が育った数ヶ月後には案件はこなくなりました。
とはいえ、いい案件に出会えるチャンスもあるのでチェックしてみるのもおすすめです。
発注型の企業とフリーランスをマッチングさせるプラットフォーム
デザイナー系は少なめ、IT系のお仕事が多め!
- チョクフリ
- SOKUDAN
発注主とフリーランスをつなげるプラットフォーム
手数料が高く、さらに単価が低いのが難点です。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
友人や知人からの紹介
友人・知人のみならず、以前の職場やクライアントからの紹介なども含め、共通の知り合いがいる場合や面識のある人だと、ストレスも少なく安心してやり取りできます。
SNS集客
得意・不得意が明確な集客方法ですが、楽しんでできる人はおとくです!
- X(Twitter)
- アメブロなど
オンラインサロンやコミュニティに参加する
オンラインサロンやコミュニティに入り、人脈を広げるのも一つの手段です。
ただ、ビジネス目的のもあれば、スキルを上げるためのものもあります。
集客目的はお断りのものも多いので、常識を持って参加しましょう。
とはいえ、いいサービスであれば集客を目的としていなくてもサロンやコミュニティの中で声をかけられることはありますので、上手に対応しましょう。